6/12/15

茶筒を作りました - Jarrones con tapas para guardar las hojas de té

Jarrones con tapas para hojas de té.

Para la nueva Braserie gastronomica de Jordí Vila en el sotano de la Fabrica Moritz, Louis 1856.

Llevan al cliente 12 tipos de té dentro de estos jarrones,
para que huela aroma y decida que té va a tomar.


腰が痛くて数年前に諦めた轆轤(ろくろ)での制作。
何年も轆轤を引いていない上に、蓋物なのでとても苦労して、やっと24個の茶筒を納品しました。

依頼先は最近オープンしたばかりのレストランLouis1856
料理監督はミシュラン1つ星のジョルディ•ビラ氏。
場所はバルセロナ地ビールでいつでも話題盛り沢山のモリッツビール工場の地下。

お酒を飲まない私はモーリッツビールの美味しさ(美味しいそうです)は語れないのですが、
モーリッツと言えば独特のマーケティング戦略でも有名です。
バルセロナでアートやファッション等お洒落なイベントが有ると、
かなりの確率でモーリッツがスポンサーになっていたり、
展覧会のオープニングパーティー等では無料でビールが提供されているのを頻繁に目にします。

そして今回オープンしたこのレストラン、100席規模の大きなレストランなのに、
内装から食器までほとんどが作家物のオリジナル。
膨大な時間とお金がかかっています。
この小さな茶筒は12種類の茶葉を入れて、カートでお客さんの所まで運び、
お茶の説明と一緒にお客さんが香りを試してから注文する為に使われます。
「香りが逃げないように密封出来るように作ってほしい」と言われた時は、
陶器という性質からシリコンやプラスチック、
又はコルクや缶のような密封は無理だと説明はしたのですが、
作りながらとても不安な毎日を過ごして納品しました。
プレスの為のプレオープニングの前日に急いで最初の12個を持って行った時は、
取り敢えず見た目を気に行ってくれて一安心。
12種類のお茶の香りが逃げないかなーと不安なまま、
3週間後に残りの12個を持って行った時にお茶の入っている茶筒を確かめたら、
蓋を開けたとたんにそれぞれの香りが漂って来て、とても嬉しくなりました。

あまり食べる事に冒険心が無い私は、いつも同じような知っている物ばかり頼んでしまうので、
全部の茶葉の香りを確かめて選べるのは、素敵なアイデアだなと思いました。


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